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  • 執筆者の写真一歩 小さな

3/29-3/30能登半島地震支援活動「志賀町災害ボランティアセンターでの復旧支援活動」【赤い羽根ボラサポ助成事業】

更新日:4月18日

能登半島地震により被災された皆様、ご家族・関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

さて、当法人では能登半島地震により被災した方々の生活再建に向けた活動として、3/29-3/30にかけて石川県災害ボランティア本部様による派遣要請を受けて「石川県志賀町災害ボランティアセンター」において、自力での復旧が困難である高齢者などのお宅の復旧支援活動に従事させていただきました。

今回は中高生や消防団員2名や福祉職を含む計6名のボランティア(東京在住)にて活動を行わせていただきました。


【活動概要】

(1)独居高齢者宅の復旧支援

→1件目のニーズは、能登半島地震により家の外構のブロック塀が10mにわたり倒壊、近隣住民の通行の妨げになってしまっていたものの、ご高齢の家主さんが地震後に大腿骨頸部骨折による術後で、力仕事などが全くできず、困っていたというお宅でした。鉄筋の入ったブロック塀を、両口ハンマー(大)でたたきながらバールで分離し、ボルトクリッパーを使用して鉄筋を切断することで、解体搬出を行いました。安全に留意した適切な工具の使い方や、解体方法を、消防団の方々が学生たちに丁寧に教えてくださり、無事にすべてのブロック塀を解体撤去することができました。撤去したブロック塀は、トラックに積載し、災害ゴミの集積場まで運搬致しました。道路も無事に通れるようになり、依頼主様は大変に感謝しておられました。


(2)ブロック塀の撤去(子育て世帯)

→2件目のニーズは、8mほどにわたり、ブロック塀が倒壊し、自力での解体復旧が困難となったお宅への支援でした。作業にあたっては、依頼主様のお宅の子どもも一緒に作業に従事してくれ、東京の子ども、石川県の現地の子どもとが楽しく交流しながら活動を行うことができました。依頼主様からは、「是非また遊びに来ていただきたい」「全国のどこかで子ども同士で再会できたりしたら嬉しい」などのありがたいお言葉をちょうだい致しました。ブロック塀は無事に全て撤去し、2度に分けてトラックで災害ゴミの集積場へ運搬致しました。


(3)被災により避難生活を継続する独居高齢者宅の復旧支援

→3件目は志賀町の中でも特に被害が大きかった「富来地域」で、自宅が半壊により居住できなくなり、金沢市にて避難生活をしておられる高齢者宅の復旧活動でした。今回は、復旧活動のために一時帰宅している時間帯にあわせて、お手伝いをさせていただきました。ご自宅は、瓦が剥がれ落ち、居室内は雨漏りで水浸しになっており、カビも多く、非常に厳しい環境となっておりました。今回は濡れた畳の搬出・撤去と、災害ゴミの搬出・運搬が主な作業でした。作業環境もあまり良くない状況であったため、中高生を除く大人で対応、他団体のボランティアを含む9名で作業を行わせていただきました。災害ゴミとして搬出できるものには、厳格なルールが定められていることから、依頼主様・現地自治体・災害ボランティアセンターの方と適宜連絡を取りあい、ゴミとして出せるもの出せないものを確認しながら丁寧に作業を進めさせていただきました。こちらの案件は、トラックで撤去運搬し、概ねニーズを解消できたものの、一部細かいゴミの搬出が終わらなかったことから、来週の(日)の午後に再度支援に入る継続案件として、ボランティアセンター様に引き継ぎをさせていただきました。


(4)ニーズ把握と申し送り

→活動実施中、1件目の作業現場の近隣住民の方から地震による被害の困りごとの相談を受けました。あくまでも、災害ボランティアセンター様の確認のうえで作業を行うルールになっているため、その場での対応は難しいことを丁寧にご説明させていただいた上で、依頼したいことの概要を細かくヒアリングし、活動後のボランティアセンターでの完了報告の際に、申し送りをさせていただきました。

更に、今年度、富山県小矢部市での災害ボランティアでご一緒させていただいた愛知県の方とも、今回の志賀町の活動で再会することができ、活動を通じた広域的な繋がりの大切さを実感いたしました。


【最後に】

大変お忙しいところ、遠方での救援活動にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。現地の方々の状況に寄り添い、終始丁寧に活動を行っていただいたことで、いずれの依頼主様も大変感謝しておられ、復旧に向けた「確かな歩み」を進めることができたと感じております。また現地の方々との交流により心の絆もできたことは、参加メンバーの皆さまの温かい心持ちのおかげであり、この場をおかりして改めて感謝申し上げます。消防団員の方々には、専門的な知見での助言や活動をいただき、最後まで安全に活動を完遂できた最大の要素であったと実感しております。本当にありがとうございました。


休日を活用した小さな活動ではございますが、支援金のご提供や様々な面で活動をバックアップして下さっている多くの皆様のご協力により活動を実施できております。皆様からのご支援は、被災された方々への復旧に向けた直接的な活動としてしっかりと還元し、生活再建を後押ししてゆけたらと考えております。


変わらぬご支援をどうかよろしくお願い申し上げます。いつも本当にありがとうございます。


※被災された方のプライバシーに配慮して、活動写真は背景をぼかす加工を行い、活動した内容のみがわかるようにしております。

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