今回は台風19号の継続支援活動として、台風により河川氾濫による浸水や人的被害などが発生した、『福島県いわき市』において、災害ボランティアセンターを通じて復旧活動のお手伝いをさせていただきました。いわき市では、約2週間にわたり、断水などライフラインの影響が続いたほか、立地や天候などの影響で、当初は必要ボランティア300名に対し、20名ほどのボランティアしか集まらない時期が続いたとのことでした。 今回の活動内容は、 ①自力での復旧が困難な高齢者宅での復旧支援活動 ②参加ボランティアへ活動後にドリップコーヒー等を提供 を実施させていただきました。
【活動状況】 1.自力での復旧が困難な高齢者宅での復旧支援活動 台風による豪雨で決壊した夏井川から程近く、室内の1.5mほどの高さまで浸水し、室内環境は壊滅的な打撃を受けられておりました。今回活動に入らせて頂いたお宅の方は、比較的まだ若い方で、自力で畳や床剥がしをされたという事でしたが、水を含んだ畳はとても一人では動かすことも困難な程重く、チェーンソーで細断し何とか外へ運ぶことができたと、話されておりました。しかしながら近隣多数の更にご高齢者宅では、自力での復旧が難しく手放すしか方法が見つからない状況であると伺いました。前回ボランティアの方には室内の泥かきなどがメインであったようですが、今回は各地から集まったメンバー20名で、屋外の泥かきをはじめ、室内の消毒、清掃などをしてまいりました。窓のサッシや壁、押入れなど、細部に渡り清掃が出来たと思います。また泥かきに関しては、相当量の泥を取り除くことが出来、お宅の方も「一人だったら一ヶ月かかる、本当に助かった」と話されており、微力ではありますが、一助になれたと思います。しかし床や畳みもなく日常の生活に戻るまでには、まだまだ時間が掛かることは間違いありません。今後も継続的な活動を続け、被災された皆様が一日でも早く元の生活が迎えられるよう、お手伝いさせていただきたいと思います。
2.参加ボランティアへ活動後にドリップコーヒー等を提供 1月に入り、福島県では大変厳しい寒さとなってきていたことから、事前に災害ボランティアセンターの方にご確認させていただいた上で、第2回目となる、活動終了後のドリップコーヒー提供の活動をさせていただきました。対象は、全国から参加している活動ボランティアで、大阪から参加した方や、新潟、東京、埼玉、栃木など、各地から参加したボランティアに、温かいドリップコーヒーを提供させていただきました。「活動後に、冷えた身体が温まってとても嬉しい!」「ほっとする瞬間でとても嬉しい!」「リラックスした気分になった」など、我々が目的としているような感想が多く聞かれました。
【最後に】 今回の活動で、ワゴン車を出してくださった、社会福祉法人葛飾福祉館理事長大高幹様、早朝から救援活動に参加して下さった皆様、活動支援金のご寄付や、様々な面でご支援いただいております皆さまへ心から感謝申し上げます!ご寄付をいただきました皆様につきましては、年度の報告書等にて、正式にご報告させていただきます。 便利な物があふれ、情報も得やすく、誰かの手を借りなくても生活を送れる現代だからこそ、「困ったときはお互いさま」という、日本人ならでは思いやり溢れる考えが、当たり前の価値観として、社会に広がっていっていくことを願いつつ、今後も皆様のお力をお借りしながら、活動を継続して参ります。変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。 【活動メンバー】 14名 ◆東京より ・大高幹様(葛飾福祉館理事長) ・渡部和史様(保育園園長、消防団) ・鈴木智美様(消防団) ・鈴木聖来様(学生) ・大高崇悟様(学童副主任) ・松井大毅様(学童リーダー) ・田村彰弘様(学童指導員) ・宮園崇弘(社会福祉士) ◆埼玉から ・柳内三杖様 ・松村郁美様 ・会田浩司様(介護職) ・福島和彦(調理師・社会福祉士)
★本活動は、中央共同募金会様の赤い羽根「令和元年台風19号ボラサポ助成事業」の助成を受けて実施いたしました。ボラサポ事業にご支援・ご協力いただいた全国の皆様にも改めて御礼申し上げます。