益城町でこれまで支援活動で継続的に関わらせていただいてきた、有料老人ホームとデイサービスくららを運営する一般社団法人ウェルビー。地震発生から5カ月を前に、改めて地震発生時の状況や対応、そして見えてきた課題、今後の展望などをお聞きする機会としました。ヒアリングにあたっては一般社団法人ウェルビー代表理事の山本孝義様と統括部長の三浦節子様にお時間を作っていただき、施設の共有スペースをお借りして話を伺いました。ヒヤリングは、社会福祉士の宮園崇弘氏、同じく社会福祉士の福島和彦氏のほか、本活動を今後に繋げていくために、社会福祉分野の学識経験者として八戸学院大学で講師をつとめる小柳達也氏にも同席いただき、幅広い視点で地震発生時の状況や経過についてお話を伺いました。
地震発生時の職員の参集状況や、建物が一部被害をうけた系列施設から、一時的に8名の利用者を受け入れした時の状況、利用者の家族に安否の状況を電話のほかショートメールも活用して発信したことによるご家族の安心感、被災した地域住民の受け入れ、益城町内で被災した他の施設利用者の受け入れ、急性期における行政の対応の限界と、平常時からの官民連携の課題、2週間にわたり職員が交代で住みこみで利用者対応を続けたことなど、大変貴重なお話を伺うことができました。
今回の日本財団様からの助成を受けての活動についても、「余震が長引く中、遠く東京から応援に来てくれているということで利用者さんが大変安心し、喜ばれたことが福祉施設として大変ありがたかった。熊本が落ち着いて来たら地域をこえて協力し合うことにより感じた“安心感”を、他の地域で発生した災害に対する支援活動に参加するなどして是非繋げて行きたい。」という声が聞かれました。地域をこえた繋がりによる安心して生活できる社会は我々の法人の目指す社会のイメージとも重なることから、活動を通じた成果とともに深い感謝の思いがこみ上げてきました。
大変お忙しいところお時間を作っていただきました、一般社団法人ウェルビー代表理事の山本孝義様と統括部長の三浦節子様、そしてご支援をいただいております日本財団様、どうもありがとうございました。