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  • 執筆者の写真一歩 小さな

8/1~8/19 「被災地域の学童クラブへの保育士有資格者派遣事業」19日間 日本財団助成事業

熊本地震発生により園舎が被害を受け、保育を行う専門職が不足している、嘉島町の学童保育クラブ「おおくすクラブ」への保育士有資格者の派遣活動を行いました。朝から保育を行う必要がある夏休み期間中は、特に保育者の数が必要であるため、現地法人と調整をさせていただいた上で、1)8月1日~8月19日 2)8月22日~8月24日の2回にわけて、夏休み期間を通じた保育士派遣を行わせていただくこととしました。8月1日~8月19日までは東日本大震災の復旧支援活動で当法人と活動をともにした保育士の田村彰弘氏を派遣させていただきました。田村氏は東京の幼稚園や保育所・学童保育クラブ等で現場経験が9年程あり、熊本地震での支援活動参加は今回が2回目となります。

【おおくすクラブの概要】

熊本県上益城郡嘉島町にある、定員100名の学童保育クラブ。運営母体は、「NPO子どもサポートみんなのおうち」 保育士を派遣した夏休み期間中の学童児数は、1日概ね60名から70名程度。園舎が被災してしまったため、学校の校舎の一部を緊急的に借用して保育を実施している状況である。地震発生前は3クラスで保育をしていたが、建物が被災したことで、クラスを2クラスに再編成して対応するなど、余震のストレスに加えて、外あそび場所の減少、環境面の変化に伴うストレスが子どもたちにかかっているものと思われる。

【おおくすクラブでの活動を終えて :保育士 田村 彰弘】

熊本での活動は、今回が2回目。熊本城や益城町周辺などに残された、大きな地震の爪痕を見て言葉がなかなか出なませんでした。

派遣期間中は主に、保育現場での保育及び保育補助をさせていただきました。室内遊びでは、けん玉教室や、トランプ、王様じゃんけん大会、読み聞かせ会、将棋講座、外遊びでは蝉取りやサッカー、大繩遊びなどこれまでの保育現場の経験を活かしつつ、現地の子ども達の日頃の過ごし方や、希望などを取り入れて活動しました。熊本の子ども達の方言に慣れるまで少々てこずりましたが、郷に入らば郷に従えの考えで、私も自分なりの九州弁を使って子どもと関わり、できる限り距離を感じさせないよう配慮して活動させていただきました。ボランティア活動の最終日、お別れ会として一人の子どもからベネズエラ風ワルツとハナミズキのギター演奏のプレゼントをもらい、子どもがとても上手にギターを扱う姿に感激したのが印象に残っています。

またスタッフの方々は、震災以降子どもたちを守り続けてきている疲労や、スタッフ自身も経済的・精神的ダメージを受けていること等もあり、災害時の支援では子どもだけでなくスタッフへの支援を行うことも重要であることを今回の活動を通じて感じました。人的な支援を行うことで、スタッフの負担を軽減すること、それが気持ちのゆとりとなり、最終的には子どもたちのためになってゆくものであると考えます。

復興まではまだまだ長い道のりであると思いますが、地域をこえて多くの人が支えあい、復興に向けた歩みを一緒に進めて行くことが求められているように感じます。私自身、今回のご縁を大切に、今後も微力ながら熊本地方の復旧復興に関わらせていただけたらと考えています。

子どもサポートみんなのおうちの子どもたち、スタッフの皆さま、そしてこの活動を支えてくれている多くの皆さま本当にどうもありがとうございました。

活動にあたりご支援いただいております皆さまへの感謝を忘れずに、熊本のみなさまが1日も早く心穏やかな生活に戻れるよう、今後も活動を継続して参ります。今後とも温かいご支援をお願い申し上げます。


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