【日本財団助成事業】
今回は、熊本地震で被害が発生した熊本市東区において、援護を要する高齢者の方を対象にマッサージ(タッチケア)及びリフレクソロジーによるストレスケア活動を実施させていただきました。また地震以降、高齢者を支え続けてきたスタッフの皆さまも腰痛や筋肉疲労が強く、疲労が大変蓄積していたため、介護職・看護職などケアスタッフの皆さまにも、マッサージ及びリフレクソロジーを実施させていただきました。今回実施させていただいた施設の周辺では地盤が大きく沈下していたり、瓦や外壁が大きく崩れているなど、地震の爪痕が今なお残っている地域でした。
【実施メンバー】
●施術担当
施術リーダー:前原志摩様 東京在住「ほっこりnico」代表 (http://ameblo.jp/shimako27/)
施術担当:我妻希様 埼玉県在住「すまいるBaby」代表 (http://ameblo.jp/baby-noncha/)
施術担当:多田裕美子様 東京都在住(看護師)
施術担当:鈴木明子様 茨城県在住
※いずれもリフレクソロジーやカイロ、整体などの資格を保有者
●コーディネーター
宮園崇弘 :東京都在住 社会福祉士
福島和彦 :埼玉県在住 健康運動指導士
【実施場所】
特定非営利活動法人おーさぁ(熊本市東区)
→高齢者・障がい者・児童の地域共生活動を展開しているNPO法人。公営住宅を使用し、地域との連携を重視した福祉実践を行っている。
URL http://www.kengun.net/osa/panfu/
【実施内容】
高齢者施設の利用者7名・ケアスタッフ5名・利用者ご家族2名の合計14名に対して、タッチケアやリフレクソロジーを実施。利用者とは会話を通じて丁寧に状態を把握し、椅子での座位またはベッド上にて施術を行い、個々の状態にあわせたタッチケアを実施させていただきました。重度で特に配慮が必要な利用者様については、看護師が現地スタッフに状態を確認の上で、個別に対応させていただき、安全面にも十分に配慮の上で実施させていただきました。利用者からは、「あ〜、気持ちよかね。手で触られるのは、気持ちよか〜ほんとに ありがとうございます」「ずっとここに居てまたやってほしい」「お話が聞いてもらえてうれしい」「体が軽くなった」「気持ちがすっきりした」などの感想が聞かれました。ケアスタッフの皆さまは、人によっては身体が極度に張っており、緊張状態の中で利用者の方々を支えてきた過酷な状況が想像できました。スタッフさん自身の自宅も、今なおライフラインが復旧しておらず、水汲みをしながら子育てをし、生活を継続しているとのお話を伺いました。スタッフの皆さまも「地震以降、腰が痛くても自分の身体のことを考える余裕など全くなく、本当にありがたい。利用者さんのために明日からも頑張れそうです」「体がとても軽くなった」などの声が聞かれました。利用者だけでなく、利用者を支えるスタッフの方への支援も復旧復興に向けては重要であることを改めて感じた活動でした。
【さいごに】
今回の活動に参加協力して下さった前原様・我妻様・多田様・鈴木様・福島様、そして現地でご協力いただきましたNPO法人おーさぁの皆さま、募金活動等でご協力いただきました個人・団体のみなさま、活動に対して助成いただきました日本財団様、誠にありがとうございました。引き続き皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。