東日本大震災の復旧復興支援活動。今回は、これまで浦戸諸島全島で展開してきたサロン活動であったが、高速道路の災害支援等従事車両証明書の制度がなくなってしまったや、ガソリン代の高騰などで、サロン活動を実施するのに、高速及び島への船代などの交通費だけで最低でも毎回約4万程度の資金がかかるようになっていた。現地からの要請は引き続きあるものの、任意団体としてサロン活動を継続していくには、財政面においても大変厳しい状況であった。従って、今回はこれまで浦戸諸島でのサロン活動の調整や企画を行ってきた者が所属する、社会福祉法人葛飾福祉館と協力する形で、日本共同募金会のボラサポ事業で助成を受けさせていただいて実践する運びとなった。社会福祉法人葛飾福祉館は東日本大震災に限らず、ボランティア活動を広く展開しており、連携をする中で継続性のある活動として、復興に向けてお手伝いをさせていただく方針である。
今回は、これまでのサロン活動で参加者から好評だった、健康運動指導士の福島和彦氏を派遣してプログラムを実施することとなった。現地からは、継続的に活動を実施できるような専門的な人材がまだ整わない中、超高齢化した仮設住宅や在宅高齢者等の居場所作りに向けて、サロン活動継続への声がある。これまで継続的に来ていた馴染の人が講師として来るということで、参加者も集まりやすくなった。
【島のニーズ】桂島のビーチでは、沖合での作業船による海中瓦礫の撤去作業により、大量の瓦礫が砂浜に打ち上げられていた。高齢化し若い世代が少なく、ボランティアもなかなか集まらない中で、ビーチの瓦礫を適宜撤去するのは厳しい状況にあるとのことであった。かつては宮城でも有数の美しいビーチで、夏には多くの観光客で賑わっていた島の復興には、このビーチの再生は欠かすことのできない要素である。
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