東日本大震災の復旧・復興支援活動。これまでの活動や電話でのニーズ確認を通じて、復興過程においては、産業の復旧が大きな課題となっている地域が多いことが確認され、特に世界三大漁場とも言われる三陸沖を漁場として持つ、漁業の復興は東北地方が復興する上で、最も大きなカギとなると考えていた。しかし、多くの漁港では港内にいまだ多くの瓦礫が沈んでおり、漁港としての機能を再建していくにも課題が多いとのことであった。そこで、今回は実際に沿岸の漁港を水中カメラを使用して港内の状況を確認し、危険のない範囲で木材やゴミなどの瓦礫の引き上げを行った。実際に水中を確認すると、破壊された防潮堤の残骸や、消火器、自転車、家具の棚など色々なものが水中に沈んでいるのが確認できた。茨城県の北部の各漁港では、福島第一原発の事故の影響で漁業の操業が再開できていないため、漁港は震災当時のまま改修工事等も行われていない状況であった。単に津波による被害だけでなく、放射能問題によって産業の復旧自体がやりたくてもできない地域など、地域による実情の違いを実感した。今回の活動に資機材の面で協力して下さった方、資金面