日頃、首都圏で福祉の業務に携わる社会福祉士が、新地町の被災したエリアに立地するデイサービスに出向いて、サービス提供のお手伝いをさせていただく。福島県内では、原発事故の影響で働き盛りの職員が県外避難してしまったり、自宅が被災して勤務できない職員がでるなど、深刻な人手不足となっていた。デイサービスの利用者は、通所中に震災が発生したことで、自宅が倒壊し帰宅できずに、施設にしばらく寝泊まりを続けられている方もおり、少ない職員で職務を行うのは非常に困難な状況であった。他県からのボランティアもなかなか集まらない現状であり、要援護者等が多く居住する福祉施設においては、災害発生時に専門職等の継続的かつ組織的な支援が迅速にできるネットワークの構築が求められると言える。
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