今回は、令和6年7月豪雨災害で甚大な被害が発生した「山形県酒田市」において、酒田市災害ボランティアセンター様からの支援要請に応じて、復旧活動に従事させていただきました。活動メンバーは、今年5月に志賀町での復旧活動にも従事して下さった、小峰通宏様(会社員)・對馬貴智様(特養介護職)などにて実施し、志賀町での活動経験を活かして、安全かつ的確に被災された方々のニーズに対応した活動を実施致しました。
【現地の復興状況】
酒田市では7月25日の豪雨発生により、市内の荒瀬川が氾濫したほか、大量の土砂が流れ込んで集落や田んぼ等に大きな被害が出ました。災害発生から約3か月が経過した現地では、ボランティアによる土砂の撤去などの作業とともに、専門業者による住宅内の床の張り替えなども本格化しているとのことでした。一方で、一部の世帯では同じ場所での生活再建を諦める世帯もでている状況とのことで、世帯構成による復興状況の差や、地域差なども生じているとのことでした。被災した世帯では、一定の条件下で酒田市が民間の賃貸住宅をみなし仮設住宅として一時的に提供していたり、生活家電の購入補助などを行い、住民の生活再建を後押しする体制になっているとのことでした。
発災時は非常にたくさんあった酒田市のニーズも、これまで延べ7,500人を超えるボランティアが活動してきたことで、今週の活動を終えた時点では、残り10件ほどまで減少することができたとのことでした。
【救援活動の内容】
11月2日の酒田市内の天気は、一日を通して冷たい「雨」、気温も15度前後と、非常に寒い一日でした。悪天候の中、他のボランティアとともに8名のチームで復旧活動に従事しました。屋外での作業や、トラックへの積み込み時、床下作業などにより、全身がずぶ濡れ、泥だらけになっての作業でしたが、なんとか無事に2軒のニーズを概ね解消することができました。
◆活動①※午前
・水害により浸水してしまったお宅において「浸水した建物から災害ゴミの撤去、大型家具の解体と2階からの搬出、2tトラックで集積場まで複数回にわたり運搬処分」「床の下にたまった泥の撤去と清掃」「庭の漂着物(流木や泥)の撤去及びトラックでの運搬処分」⇒【完了】
※2階の災害ゴミ(大型家具など)を「電動丸のこ」で解体。分別と搬出・撤去をしている小峰氏と對馬氏。
※床材をはがし、照明を灯して床下に入った泥を撤去している写真(上)と、撤去後の写真(右下)。2階の災害ゴミを撤去し終えた状況(左下)。非常に綺麗になり家主様がびっくりされておりました。
◆活動②※午後
・水害により大量の土砂が床下に入り込んでしまった山あいのお宅において「ヘッドライトやヘルメットをつけて床下にもぐり、床下にたまった砂や土砂などの堆積物の撤去と、トラックでの運搬処分の作業」を実施⇒【概ね完了】
※大量の土砂が流入した床下(写真上)、8名のメンバーで撤去した床下の泥(写真下)。全員泥だらけになりました。
【最後に】
大変お忙しいところ、遠方での救援活動に従事して下さった皆さま、誠にありがとうございました。天候も悪く、メンバー全員が(金)の仕事の後にそのまま出発し、帰路には激しい渋滞も発生したため、車の移動だけでも約14時間ほどかかり、体力的にも厳しい状況でした。被災された方の生活再建のために、汗と雨とでずぶ濡れになりながらも、全力で救援活動に従事して下さったこと、本当に感謝しております。他のチームとともに復旧に向けて大きく前進することができ、今回の活動を通して被災者様からも大変感謝されました。
【依頼主様からの声】
「本当に本当にどうもありがとうございました。家の中があまりに酷い状況で、今まで、一人でどうしたら良い全くかわからず、手をつけられずにいましたが、雨のなか、まさか1日でここまで片付くとは思わなかったので本当にありがたい気持ちでいっぱいです。これから生活再建にむけて、頑張ろうという気持ちを取り戻せたような気がします。本当に感謝しています」というお声を頂戴しました。少しではございますが、ご協力いただいた皆さま、ご支援いただいております皆さまのお陰で、復旧・復興に寄与することができましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
宮園
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