令和5年9月8日、台風13号により茨城県内では河川の氾濫などが発生、2人が死亡、2人が軽傷を負い、住宅の浸水被害は1178棟に上る甚大な被害が発生しました。被害にあわれた方に心からお見舞い申し上げます。
当法人では、災害救助法が適用される深刻な被害がでたにも関わらず、深刻な人手不足となっていた「北茨城市」において、現地災害ボランティアセンターを通じて、活動を行わせていただきました。我々が活動させていただいた3連休前の時点においては、被災者からの100件の支援ニーズに対して、ボランティア不足が深刻となっており、全体の2割ほどのニーズにしか対応できていないという状況でした。
【活動内容】
今回は、北茨城市内で河川の氾濫や土砂崩れなどにより、自力での復旧が困難な家庭の復旧のお手伝いをさせていただきました。1件目の支援で入らせていただいたお宅は、被害発生から10日ほどしか経過していないものの、湿気の多い暑さや気候のせいもあり、浸水した室内の棚やタンスなどの家具には、白いカビが広がってしまっており、濡れたまま室内に残された畳も、カビが広がってしまっておりました。こちらでは、浸水により使用できなくなってしまった洗濯機や木製の大型タンス、冷蔵庫、布団類など、自力での搬出が難しい大型家電や家財道具の搬出を行わせていただきました。2件目は、山間部に位置し、大雨によって発生した土砂崩れにより、重機の入れない敷地内に、大量の土砂が入り込んでしまったお宅の復旧作業でした。10人のチームで、スコップを使用して、土砂を搔き出し、土嚢袋400個分ほどを撤去することができました。また、倒壊した木造の物置や水害によって被害をうけた家財道具など、軽トラックと2tトラック計3台分を積み込み・搬出し、一定程度復旧活動を進めることができました。依頼主様も、復興への道筋が見えてきたと、大変安心しておられました。当日は、気温も高く、直射日光のあたる中での作業でしたが、社会福祉協議会の方々が、迅速かつ非常に細やかにサポートして下さったおかげで、無事に全ての作業を終えることができました。
今回の活動では、当法人の役員・会員のほか、富山県の災害救援活動でご一緒した、京都府在住のY様や前日には、大阪府在住のN様も、茨城の復旧復興のために、はるばる駆けつけて下さりました。関東の我々は感謝の気持ちと共に、勇気をもらった感じであり、ボランティア活動における広域での連携、情報交換の大切さを実感した次第です。北茨城市は、ボランティア不足が深刻で、まだまだ多くの支援が必要な状況です。当法人としては、時間に限りはありますが、可能な範囲で今後も活動を継続して参ります。お忙しいところご参加いただいた皆様、日頃から当法人の活動にご支援いただいている皆様に、改めて感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご支援・ご協力をよろしくお願い致します。
※写真右→今回氾濫した茨城県の河川。
※写真左下→被災した家の床下の通風口、ゴミがつまって床下に風が通らなくなっている箇所が多数あり。ゴミを除去して、風が通るようにし、床下が少しでも早く乾燥するように対応しました。
Commentaires